詩吟とは – 詩吟の特徴と歴史 (動画あり)

詩吟とは、漢詩・和歌・俳句などの詩に、独特の節をつけて詠む芸能のことで「吟詠(ぎんえい)」ともいいます。

詩吟では、一般的な「歌」のように言葉の一音一音をメロディに乗せて歌うのではなく、詩の一語一語を読み切った後に、詩吟独特の節回し(節調・揺りなどと言います)を加えていくことで、詩の情景を表現します。

例えば「江南の春」という漢詩の冒頭にある、「千里うぐいすいて」という詩文を吟ずる場合は、「せーんーりーうーぐーいーすーなーいーてー♪」と歌うのではなく、「せんり〜(節回し) うぐいすないて〜〜(節回し)」という風に吟じます。

と、文章だけで説明してもイメージがつかみにくいと思いますので、まずは下の動画をご覧ください。和楽器バンド(華風月)の鈴華ゆう子さんによる詩吟の映像です。

華風月の詩吟「江南の春」

「詩吟」がどのようなものか、何となくイメージしていただけましたでしょうか?

詩吟が江戸時代の漢学者の間で生まれたという経緯から、今でも漢詩を吟ずることが中心になってはいますが、和歌・短歌・俳句・俳諧歌・新体詩などを吟ずることも少なくありません。

また下の動画のように、剣舞・扇舞(詩舞)に合わせて吟じられることが多いため、これらをまとめて「吟剣詩舞(ぎんけんしぶ)」と呼ぶこともあります。

両英雄

詩吟の歴史(概要)

≫ 詳細な歴史については「詩吟の歴史」のページをご参照ください。

詩に節や曲をつけて謡う風習は古代中国からありましたが、現代のスタイルの詩吟は、江戸時代後期の私塾や藩校において、漢詩に独特の節を付けて読むようになったことから始まったと言われています。

故郷に戻った門人たちが詩吟を各地に広げ、文士風の格調高い吟調の諸流派が全国に生まれました。一方で、幕末・維新の気風を残した高歌放吟型の吟調も流行します。

その後、明治から昭和初頭にかけて、薩摩琵琶などの影響も受けながら現在の詩吟の形に発展し、新しい流派も次々と生まれました。

詩吟の流派

詩吟の歴史」のページにも書かれているように、詩吟の流派は数千と言われるほどに数多くあり、規模や活動地域も流派によって大きく異なります。
現在「詩吟ファン」では、詩吟の各流派・団体の情報を集めた「詩吟流派・団体リンク集」を随時更新中です。

エンターテイメントとしての詩吟

テレビや舞台・ライブなどで詩吟が吟じられる時は、剣舞・扇舞とともに演じられることが多いですが、書・華道・武術・殺陣・ダンス・クラシック・ジャズ・コーラスなど、様々なコラボレーションの試みも行われています。
剣舞・殺陣・剣術との詩吟動画
書道吟・華道吟・武道吟
音楽・ダンスとのコラボレーション

2017年1月21日